エラボトックス治療は、咀嚼筋の一つである咬筋にボツリヌス製剤(ボトックス)を注射することで、咬筋の緊張を一時的に緩和し、エラの膨らみを減少させて、歯のくしばり緩和や小顔効果を得ることが出来る治療です。
治療の要点は以下の通りです。
- *手術不要で、簡単な注射治療で身体への侵襲が少ない。
- *多くの患者さんは注射後1ヶ月程度から、食いしばりの緩和や美容効果を実感できます。
エラボトックス治療の持続期間
エラボトックス治療の効果は一時的なものです。
平均的に3~6ヶ月程度の持続期間であり、持続期間を延ばすためには、治療後に硬い食べ物を避けたり、あるいは咀嚼回数を制限することが有効であると考えられています。
エラボトックスの治療効果
そもそも、エラボトックス治療は、エラの筋肉(咬筋)が膨らんでいる場合に有効な治療法であり、外科的な侵襲を伴う手術よりも手軽な方法と云えます。
また、外科的な手術は一生涯にわたって効果がありますが、同時に、自然な外見の維持が困難になる場合も少なからずあります。
その点、エラボトックス治療は、比較的手軽でありながら、食いしばりの緩和や美容効果も得ることが出来ることから、世界的に多くの人びとに選ばれています。
しかしながら、エラの膨らみが咬筋に因るものでなく、顎などの骨に起因する場合は効果が期待できないため、事前の正確な診断が必要になります。
治療のメリット
エラボトックス治療のメリットは以下の通りです。
- *エラの膨らみ解消による小顔効果
- *骨を削る必要がない
- *短時間で小顔になれる
- *歯ぎしりや食いしばりの解消
エラボトックス治療は、リスクや副作用が少なく、比較的気軽に受けられる選択肢であると云えます。
ただし、施術に至るまでには、医師や歯科医師の診療のもとで検討することがとても大事です。
また、ボトックス治療は、加齢に伴う表情シワの改善にも効果があり、シワの発生を抑制する効果があるとされています。
加齢とともにコラーゲンとヒアルロン酸が減少して、表情によりシワが目立つようになってしまいますが、ボトックス治療は神経筋接合部に作用して筋肉の動きを抑制して、表情シワを減少させます。
これは美容効果があるとして、最近よく聞くヒアルロン酸とは異なる作用の仕組みによるものです。