今回は歯科医療において「管理栄養士」の役割についてお話させていただきます。
歯科医療と管理栄養士は、「食べる」という機能と全身の健康に大きく関与しているといった共通点があります。
お口の健康は、全身の健康と密接な関係があることが近年の様々な研究によって明らかになっています。
これら2つの専門分野が連携することによりお口の健康維持のみならず、お食事についての栄養指導が出来るようになります。
歯科医院における管理栄養士の役割
一般的に歯科医院は、虫歯治療のために通う、出来れば行きたくはない、あまり嬉しくない場所とされていましたが、近年では、歯科医院は虫歯治療と同様、あるいはそれ以上に、お口の健康を維持するためのメンテナンスを行う場所へと変化しつつあります。
こうした歯科医院の性質の変化はお子さんからお年寄りまで、老若男女全てに関係します。
例えば、ご高齢の方ですと噛む力や飲み込む力が弱くなることがしばしばあると思います。
そのため、虫歯治療だけでは不十分であることが多く、治療と同時に現状の食事機能によって栄養状態を維持できる食事や食習慣のアドバイスなどといった栄養指導が重要であると考えています。
歯を失ってしまいますと食事が偏りがちになり、そこから栄養バランスが崩れてしまい身体に悪影響が及ぶことが多々あります。であるからこそ、一本一本は小さいですが 「歯」は全身の健康にとって非常に重要な要素であるといえます。
そして、虫歯や歯周病などから歯を守り自分の歯でしっかりと噛んで、おいしい食事を楽しむためにも、冒頭にて述べましたが、歯科医療機関での栄養士・管理栄養士による食事・栄養指導がとても重要であると私たちは考えています。
こばやし歯科クリニックでは、口腔の専門家である歯科診療スタッフと食事の専門家である管理栄養士が連携して、患者さんにとって最適な根拠のある治療やケアをご提案していきたいと考えています。