本日は歯科恐怖症、パニック障害、嘔吐反射があるといった方がリラックスできる状態で歯科治療を受けることを「静脈内鎮静法(セデーション)」といいます。
静脈内鎮静法(セデーション)とは
笑気よりさらに高い効果を持つ鎮静薬を血管内に点滴にて注入します。
※以前、笑気麻酔についてお話させていただきました。
静脈内鎮静法(セデーション)は全身麻酔の一種です。
主に親知らずの抜歯、インプラント手術など侵襲の大きい処置を行う場合などに用いられます。
施術中の状態としては使用薬剤の種類や量により「うとうと」とした状態から「熟睡」状態まで調整することができます。
さらに健忘効果があるので、治療中の記憶はほぼありません。いつ治療が終わったのかわからないほどです。
静脈内鎮静法が利用できない場面について
便利な鎮静法ですが、すべての方が対象というわけではありません。以下に該当する方は、禁忌の対象となります。
- ・妊娠中の方
- ・精神科での治療を受けている方
- ・知的障害を持つ方
- ・急性狭隅角緑内障の方、重症筋無力症の方
静脈内鎮静法の利用の流れ
静脈内鎮静法の流れは以下になります。
- ①問診等により鎮静法が適応であるかどうかのチェックをします。(場合によっては、内科等で血液検査を行います)
- ②治療日の予約をします(当日は水分や食事をとらないで来院してください)
- ③治療日当日:心電図・血圧・パルスオキシメーターなどの生体モニターを体に装着します。
- ④点滴を用いて静脈に麻酔の鎮静剤を投与します。
- ⑤麻酔が効いたことを確認してから治療を行います。
- ⑥治療が終了してから麻酔薬を止めて覚醒を待ちます。
- ⑦麻酔薬の効果が切れ、完全に覚醒したことを確認してから帰宅となります。
こばやし歯科クリニックでは静脈内鎮静法の実施をしておりますのでご遠慮なくご相談ください。