KOBAYASHI DENTAL CLINIC

COLUMN

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顎関節症について

本日は「顎関節症」についてお話をしたいと思います。

顎関節症はストレスの多い現代では現代病といってもいいでしょう。

顎関節症(がくかんせつしょう)とは、

  1. 顎関節や咀嚼筋(そしゃくきん)の痛み
  2. 顎関節の雑音
  3. 開口障害ないし顎運動の異常を主要症候とする障害

の包括的診断名です。

顎関節症の診断基準は、これらの症状のうち少なくとも1つ以上あることとされています。

そのため、

  1. 咬み合わせの違和感
  2. 耳の症状
  3. 頭痛
  4. 首や肩のこり
  5. 画像検査による異常

などだけでは顎関節症とは診断いたしません。

発症には、解剖学的要因、咬合要因、外傷要因、精神的要因、行動要因のさまざまな因子が関連していると考えられています。

ストレスの多い現代では、日中・夜間のくいしばりなどの行動要因が注目されています。

精神的なストレスは筋肉の緊張を引き起こし、咀嚼筋や顎関節への負担を増加させる可能性があります。

様々な因子が影響しあうことで症状を発現している可能性があるのです。

顎関節症にならないためには?

自身が出来る対策法としては、ストレスをため込まないことや強い食いしばり、歯ぎしり、頬づえ等(顎関節にとって悪影響を及ぼすような習慣)を意識して中止することが顎関節症の解消に繋がるでしょう。

厚生労働省の調査によると10代~20代で顎関節に痛みを感じている方が多いようです。

顎関節症に対する治療法としては、以下のことが挙げられます。

  1. 薬物療法
  2. スプリント(マウスピース)療法
  3. 理学療法など

顎関節症になってしまったら?

歯科医院では、日本顎関節学会の診療ガイドラインを基に治療を進めていきます。

現在では、時間の経過とともに症状が軽減すると考えられています。それゆえ、手術などの外科的治療をすることはほとんどありません。

また、著しい痛みがある場合は、咬み合わせの調整などの非可逆的な治療(元の状態に戻すことができない治療)は行いません。

まずは可逆的な治療を優先します。顎関節の症状は生活の質を低下させるので適切な対応が必要です。

顎関節の症状が長引く場合には、専門医の診察とCT検査およびMRI検査を受けることをお勧めいたします。顎関節に違和感がある場合は放置せず、いつでもご相談して下さい。

 

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