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インビザラインとは?ワイヤー矯正との違い|失敗しないための知識ときれいな歯並びのためにすべきこと

インビザラインとは?ワイヤー矯正との違い

インビザラインとはマウスピース矯正ブランドのひとつで、1997年にアメリカで設立されたアライン・テクノロジー社によって開発されました。マウスピース矯正のパイオニアともいうべき存在で、2022年1月時点で世界100ヶ国以上、900万人を超える方が治療を受けています。

インビザライン矯正とワイヤー矯正の大きな違うのは「矯正装置の着け方」と「矯正装置」です。

ワイヤー矯正の場合は、一度歯に矯正装置を固定してしまったら、自分で取り外すことはできません。矯正医が治療が完了と判断するまで歯についたままになります。

審美的な面ではワイヤー矯正は歯の表面にあるワイヤーが目に付きやすいですが、インビザライン矯正のマウスピースは透明なので目立ちにくいのが大きな特徴でもあります

インビザラインの注意点

インビザラインは歯を大きく動かすのが苦手です。そのため元々の歯が少ない場合や歯並びが悪すぎる場合、抜歯を伴う場合はインビザラインでは治療できない可能性があります。また重度の上下顎前突(出っ歯や受け口)がある場合も同様です。上下顎前突は歯を動かすだけではなく、外科手術が必要になることが多いからです。

またインプラントが多数入っている場合もインビザラインでの矯正はできません。インプラントは人工の歯根を埋め込んでいるため、天然歯根と違って動かすことはできないからです。

アライナー(マウスピース)の着脱は患者様自身での管理となるため、定められた装着時間、正しい装着方法を守っていただくことが重要です。

インビザラインのデメリット

従来の矯正と比べるとメリットが多いインビザラインですが、メリットばかりではありません。インビザラインのデメリットをいくつか挙げてみます。

1日でマウスピースを装着する時間

インビザラインは患者様自身がマウスピースを取り外せます。しかし1日に20時間はマウスピースを装着しないといけません。もしも長時間装着を忘れていると、マウスピースがはまらなくなってしまうこともあります。そうなると予定の期間では治療が終わらず、治療期間が伸びてしまうほか、費用も追加でかかってしまう可能性があります。

食事をするとき

装置が固定されるワイヤー矯正と異なり、マウスピースを外せば、いままでと同じ様に食事をすることができます。ワイヤー矯正では、繊維質の野菜やお肉などの食べ物は食べにくく、どうしても食事の内容に制限が出てきますが、インビザライン矯正なら、食事の制限はありません。食事が終わったら、必ず歯磨きをしてからマウスピースをはめて下さい。

飲み物の場合、水であれば、マウスピースをしたまま飲んでも全く問題ありません。無色透明な飲み物でも、少量でも糖分や酸味のある飲み物は、虫歯の原因になりますので、インビザラインのマウスピースを外して飲み、飲んだ後はすぐに歯磨きをしましょう。

マウスピースのメンテナンス

インビザラインは気軽に取り外せるのがメリットですが、その分管理に気をつけなければなりません。マウスピースを取り外したときは、専用ケースに入れて保存しましょう。ちょっとの間だからとティッシュなどにくるんで置いておくことがあるかもしれませんが、ゴミと一緒に捨ててしまうこともありえます。ちょっと外す場合でも専用ケースに入れる習慣をつけておいた方がよいでしょう。

また何番のマウスピースを使っているのかわからなくなるケースもあります。交換曜日を決めておくなどして、マウスピースの交換を習慣化しておくことが大切です。また交換後のマウスピースはしばらく保管しておきましょう。現在使っているマウスピースをなくしてしまった場合や、マウスピースに違和感が出てきた際などに、以前のマウスピースを使うことがあるからです。

治療期間

インビザラインの治療にかかる期間は3ヶ月半~2年程度と非常にばらつきがあります。インビザラインGoシステムの場合は3か月半程度です。軽度の矯正の場合は短いですが、全体を矯正する場合は2年程度と長めになります。

インビザラインはどんな人におすすめ?

ワイヤー矯正のブラケットは歯の表側に接着してあるため、非常に目立ちやすいのが欠点です。一方でインビザラインのマウスピースは透明ですから、つけていても注意して見ないとわかりません。人前で話す機会が多い人や結婚式など特別なイベントを控えているなど、矯正を躊躇していた方もインビザラインなら気にせず矯正治療ができます。

またワイヤー矯正の場合、月に1回は通院しないといけません。しかしインビザラインの通院は1~2か月に1回です。仕事が忙しく、頻繁な通院が難しいという方にもおすすめです。

インビザラインで失敗しないためには?

マウスピース矯正で失敗する一番の原因は、決められた装着時間を守らないことによるものです。矯正装置を外すことができることが最大のメリットであるマウスピース矯正は、装着時間を守る自己管理ができないと、矯正治療が進みません。特に、ご両親に言われて仕方が無く矯正治療をしているお子様にこの失敗が起こりやすく、ご本人が積極的に矯正治療に取り組む姿勢がない場合には、インビザライン矯正はお勧めできる治療方法ではありません。

最近、増えている失敗例としては、インビザライン矯正では治療が難しい症例を、矯正専門医でないドクターや経験の浅いドクターが、無理にインビザラインで治療したことによるものです。ワイヤー矯正も、インビザライン矯正も、それぞれ得意・不得意な症例があります。インビザライン・ドクターによる正確な診断と適切な治療計画の立案がとても重要で、従来のワイヤー矯正とは異なる特有の知識と技術が欠かせません。インビザライン矯正ならどの歯科医院で受けても同じだと思われがちですが、ドクターによって治療の効果は大きく異なりますので、インビザライン矯正で失敗しないために医院選びはとても大切です。

治療はカウンセリングからスタート

インビザラインの治療はまずカウンセリングから始まります。歯並びの悩みやインビザラインに関する疑問をヒアリングした後で、インビザラインのメリット・デメリットや具体的な治療内容、費用等について説明します。

検査では虫歯や歯周病の有無を確認

次に行うのは検査です。まず虫歯や歯周病の有無を確認します。それらがある状態でインビザラインによる矯正は開始できないからです。虫歯などがなければiTeroと呼ばれる3D光学スキャナで口の中を撮影して三次元データを収集します。このデータをアライン・テクノロジー社に送り、マウスピースが作られるのです。シリコンなどで型を取る必要はありませんから、患者様への負担がかなり軽減されます。

診断した内容や収集したデータに基づいてクリンチェックソフトウェアと呼ばれる専用ソフトにより治療計画が立てられます。矯正の経過は3D動画でシミュレーションされるため患者様も治療の様子をイメージしやすいのが特徴です。

インビザラインはこばやし歯科へ

インビザライン矯正とワイヤー矯正はどちらにもメリットとデメリットがあるため、一概にどちらがおすすめ!とははっきり言えません。

患者さまのご希望と、歯並びをみて相談しながら一緒に決めていきます。

当院では無料カウンセリングも行っておりますので、お気軽にご相談ください。目立ちにくい白い器具を利用したワイヤー矯正にも対応しております。

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