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次亜塩素酸水の活用

歯科医院を含む医療機関では感染症の予防が特に重要です。

コロナウイルスやインフルエンザなどの流行性の感染症へのより高度な対策が求められるなか、歯科医療機関においても次亜塩素酸水の活用が広がっています。この水溶液は、次亜塩素酸(HClO)を主成分とし、非常に高い除菌効果と安全性を備えていることから、患者さんやスタッフを感染症から守るためにとても有効です。

次亜塩素酸の特徴

次亜塩素酸は、細菌やウイルスを除去する効果を持ち、 体内の免疫システムでも生成されるものでもあることから、人体に対して安全性が高いという特徴があります。そのため歯科医療機関では、うがいや器具の消毒など、日常的な衛生管理に積極的に取り入れられています。

次亜塩素酸水は塩化ナトリウム(食塩)や塩酸を電気分解することにより生成され、用途に応じて濃度を調整することですぐれた効果を発揮します。

一般的に、pHと有効塩素濃度(ppm)によって「強酸性」「弱酸性」「微酸性」に分類され、歯科医療機関では主に微酸性の次亜塩素酸水(pH 5.0〜6.5)が用いられます。そして以下に、用途ごとの適切な濃度(ppm)とその活用法について説明します。

 

50~100ppm

まず、口腔ケアでは50〜100ppmの次亜塩素酸水が使用され、治療前後のうがいによって口腔内の除菌を行います。これにより、虫歯や歯周病、口臭予防に効果があり、さらにウイルスの侵入を防ぐことができます。うがい後は塩、酸素、水に分解されるため、残留物が残らず安心です。

また、鼻うがいにも次亜塩素酸水は使用可能です。特に花粉症や副鼻腔炎の予防や対策として、50ppm以下に薄めた次亜塩素酸水を使用することで鼻腔内の除菌が可能です。

鼻と口は密接に繋がっており、どちらかの不衛生な状態がもう一方に悪影響を与える性質があります。鼻うがいを行うことで、鼻腔内の細菌やウイルスを洗い流し、副鼻腔炎や蓄膿症の予防に役立ちます。

しかしながら、次亜塩素酸水を鼻うがいに使用する際には、必ず50ppm以下にまで希釈し、刺激が少ない状態で用いることが推奨されます。その理由は鼻腔はデリケートな部分であり、濃度が高いと粘膜に刺激を与える可能性があるため注意が必要です。

100~200ppm

歯科治療では、器具の衛生管理が不可欠ですが、歯科用器具の消毒には100〜200ppmの次亜塩素酸水が適しており、治療後の器具にスプレーして消毒することで感染リスクを大幅に軽減させます。また、金属部分の腐食を防ぐため、消毒後に水道水でしっかりすすぐことが重要になります。

さらに、50ppmにまで希釈した次亜塩素酸水は、院内の空間除菌にも使用されます。待合室や診察室の空気中に噴霧することで、浮遊するウイルスや細菌を除去し、空間全体の感染リスクを低減します。これにより、患者やスタッフの安全を確保し、清潔で快適な環境を維持できます。

400~500ppm

次亜塩素酸水は、嘔吐物や排泄物の処理にも効果を発揮します。400〜500ppmの濃度の原液をそのまま使用し、まず汚物を取り除いた後、周囲を水拭きしてからスプレーすることで、確実な除菌が可能です。このような処理により、ウイルスの拡散を防ぎ、院内全体の衛生環境を守ることができます。

歯科医療機関での活用シーン

 

歯科医療機関では、患者さんの口腔内に触れる場面があるため、さまざまな感染リスクが高いと云えます。そのため、治療前のうがいや器具の消毒に次亜塩素酸水を使用することで、感染を未然に防ぐことが可能になります。

さらに、口腔と鼻腔が繋がっていることから、鼻うがいへの活用により、口腔や鼻腔内の衛生状態を保ち、副鼻腔炎や感染症の予防にも効果を発揮します。

特に、コロナウイルスやインフルエンザの流行する時期には、院内の消毒を徹底することで、感染拡大を防ぐことが求められます。次亜塩素酸水は、空間除菌から器具の消毒、口腔ケアや鼻うがいに至るまで、多岐にわたって活用され、その高い安全性と効果が評価されています。

次亜塩素酸水は、歯科医療の現場における感染症対策の要として広く活用されています。口腔ケアや鼻うがい、歯科器具の消毒から院内の空間除菌に至るまで、その用途は非常に多岐にわたります。そして、それは用途に応じた正しい濃度で使用することで、患者やスタッフの健康を守り、安心できる診療環境を提供することができます。今後も、次亜塩素酸水を活用した衛生管理がより良い医療環境の実現に寄与していくことが期待されます。

まとめ

最後に、
次亜塩素酸水500ppm(濃度の高い)は、受付にて販売しておりますので、お気軽にお申し付けください。

・次亜塩素酸水500ppm 2,310円(税込)
※次回ご購入の際は、ボトルをご持参で100引きさせていただいております。

また、次亜塩素酸水20ppmであれば、無償でお渡ししているので、なるべく水が入っていたペットボトルの容器をお持ちいただきスタッフまでお申し付けください。

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