適応症
歯根端切除術は、以下の場合に適応されます。
- 根尖性歯周炎(歯の根の先端が炎症を起こした状態)
- 根管治療を行っても治癒が難しい場合
- 根管治療後に再発を繰り返す場合
- 根尖に大きな病変がある場合
- 根尖が破損している場合
成功率とリスク
マイクロスコープを用いた歯根端切除術の成功率は、90%以上とされています。従来の歯根端切除術の成功率は、70~80%程度と言われています。
歯根端切除術は、外科手術であるため、以下のようなリスクがあります。
- 痛みや腫れ
- 感染
- 神経損傷
- 顎骨の骨折
- 術後の不快感
これらのリスクは、適切な技術と経験を持つ歯科医師によって手術が行われることで、軽減することができます。
術式と術後の経過
歯根端切除術の術式は以下の通りです。
- ①局所麻酔を行う
- ②歯肉を切開し、骨を削って根尖を露出させる
- ③根尖を切断する
- ④感染源を取り除く
- ⑤逆根管充填を行う
- ⑥歯肉を縫合する
1. 局所麻酔
まず、手術部位を麻痺させるために、局所麻酔を行います。
2. 歯肉切開
歯肉を切開し、骨を露出させます。
3. 根尖切断
マイクロスコープを用いて、精密に根尖を切断します。
4. 感染源除去
切断した根尖と、周囲の感染組織を徹底的に除去します。
5. 逆根管充填
根管内を洗浄・消毒し、接着性セメントを用いて逆根管充填を行います。
6. 歯肉縫合
歯肉を縫合し、手術を終了します。歯根端切除術後は、数日間痛みや腫れが出ることがあります。また、感染予防のため、抗菌薬が処方されることもあります。通常、1~2週間で治癒しますが、完全な治癒には数ヶ月かかることもあります。
こばやし歯科クリニックでは、全ユニットにマイクロスコープが完備されています!
お気軽にご相談くださいね。