鼻うがい(鼻洗浄)は、塩水や生理食塩水を使用して鼻腔を洗浄する方法です。そして、歯科医療の観点からも鼻うがいには、歯とお口の健康に対して有益な効果があります。
鼻うがいの効果とは?
はじめに、鼻うがいをすることで鼻腔が清潔になり、鼻の通りがよくなり、口呼吸が減ります。鼻呼吸が促進されることにより、お口の中が乾燥するリスクが減り、口臭や歯周病などの発症リスクが低くなります。
そのため、鼻うがいによる鼻呼吸の促進はお口の中だけでなく、全身の健康にも寄与するのだと云えます。
さらに、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの鼻に関連する疾患に対する症状緩和の効果もあります。そのため、鼻うがいは日常的に行うことにより、細菌やウイルスを洗い流し、風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルスなどの感染予防にも寄与すると云えます。
ただし、個々の症状や健康状態によっては、鼻うがいが適していない場合もありますので、習慣化する前には歯科医師や医師からアドバイスを受けることが大事です。
鼻うがいのやり方
鼻うがいを行う際には、市販の鼻うがいキットを使用するか、一度沸騰させた水を用いて、適切な濃度の生理食塩水を用いることが重要です。キットや食塩水を用いずに真水で鼻うがいをしますと、おそらく多くの方がプールなどで経験された、あのツーンとする痛みを味わってしまうことになります。
鼻うがいの頻度は一日1~2回が適切であり、やりすぎは鼻の粘膜を傷つける可能性があるため控えましょう。帰宅後や就寝前、起床時などの自分の決めたタイミングで継続的に行うことが効果的です。
以上の点を留意しつつ、鼻うがいを実施することにより、細菌やウイルスの洗浄や鼻の疾患の予防、症状の緩和効果が期待できます。自分に合った鼻うがいを実践して、健康なお口と鼻腔を保ち、この冬も健康に過ごしましょう。